テックキャンプを受講したいけど、「みんな同じポートフォリオだと採用されにくい」という噂が気になっている方も多いのではないでしょうか。
特に、最終課題をポートフォリオとして提出するケースが多く、企業の採用担当者が敬遠した経緯がありました。
しかし、それは過去の話です!
現在のテックキャンプでは、オリジナルのアプリを作成することが可能です。
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このページでは、以下の内容について解説します。
- テックキャンプのポートフォリオ作成のサポートについて
- ポートフォリオはどの程度作ればよいの?エンジニア採用視点からの解説
テックキャンプでポートフォリオを作れる!
テックキャンプでは、オリジナルのポートフォリオ(オリジナルアプリの開発)に取り組む時間が確保されています。
そのため、卒業後は自信を持ってすぐに転職活動を開始することが可能です。
しかし、ポートフォリオ制作ではメンターに質問できないルールがあります。
「質問できなかったら、テックキャンプを利用する意味が無い」という声もあるようですが、プラスに考えることができます。
その理由は、転職後、なにか問題が起きたら自分で解決することが求められるからです。
エンジニアを採用する立場から見たら、以下のように前向きに捉えるでしょう。
- メンターに質問できない環境でポートフォリオを作った
- すくなくとも、問題を自分で解決して制作した
- 採用後、一緒に働くことになっても、自分で解決してくれそうだ。
- だから、採用してみようかな!
自社開発会社に行けるポートフォリオ作成のポイントは?
人気がある自社開発会社(50人に1人しか採用されないようなところ)に転職したい場合、どの程度、ポートフォリオを作ればよいか、ポイントを述べます。
筆者は、これまで採用担当として、100人ほど選考してきました。
ポートフォリオの好感度(作品の質、使っている技術などで点数化)、実際に会ってみたい人の割合を図にしました。
その結果が以下の通りです。
実際に面接で話したいと思った人(書類選考に合格)は、100人中10人くらいです。
10人の共通点は、スクールで学ぶ技術以外にも独学でさらに学び、それをポートフォリオに反映させていました。技術は、あまり取り入れていなくても、ポートフォリオそのもののアイディアが良いケースもありました。
もちろん図に書いてあることすべてやる必要はありません。しかし、上位10%に入りたいのであれば、やっておくと吉です。
プログラミングスクールで学んだ以外のスキルを取り入れていると、新しい技術の習得に前向きと思えます。
スクールで学んだ技術のみでは、同じようなスキルの人が多いため、50社以上受けてやっと内定が取れるレベルだと言えます。
スクールで学んだあとも積極的に新しい技術を身に付けて、ポートフォリオなどでアウトプットしていけば、他の候補者に差をつけることができます。
100人中1人がやることは?
では、100人中1人はどんなことをやったのか?
採用業務に何かしらの問題が発生するため、詳細を言うことはできません。
これなら絶対に採用したいと思ったポートフォリオが公開されていたので、良い例として取り上げます!
作成した人は、テックキャンプの卒業生ですが、オリジナリティがあり、使用している技術、機能面もかなりすごいです。
ポートフォリオの内容は、「担当競技経験が浅い or 未経験の中学校教職員」による部活動負担の軽減を目的とした一元管理サービスのようです。
- ポートフォリオの詳細はこちら(専門用語が多いが気にせず!)
-
機能一覧
- ユーザー登録、ログイン機能(devise)
- ゲストログイン機能
- ユーザ編集機能
- 練習内容投稿機能
- 複数枚画像投稿機能
- 複数タグ付機能
- インクリメンタルサーチ機能(Ajax)
- 文字数カウント機能(Ajax)
- 画像プレビュー機能
- 投稿編集機能
- 投稿削除機能
- スライドショー機能(Slick)
- 試合募集機能
- 試合削除機能
- 試合申し込み機能
- いいね機能(Ajax)
- いいね数ランキング機能
- 自己いいね一覧機能
- いいね数表示機能
- コメント機能(Ajax)
- コメント数表示機能
- フォロー機能(Ajax)
- フォロー一覧機能
- フォロワー一覧機能
- ページネーション機能(kaminari)
- パンくずリスト機能(gretel)
- 検索機能(複数ワード対応)
- 通知機能
- コメント通知
- フォロー通知
- いいね通知
- リアルタイム DM 機能(ActionCable)
- 未読件数表示機能
- 既読表示機能
- カレンダー機能(SimpleCalendar ※モバイルの場合、表として表示)
- 予定追加機能
- レスポンシブ対応
- ハンバーガーメニュー等
使用技術
- Ruby 2.6.5
- Ruby on Rails 6.0.0
- MySQL 5.6
- Nginx
- AWS
- VPC
- EC2
- RDS
- Route53
- ALB
- ACM
- RSpec
- Docker/Docker-compose
- CircleCi 自動テスト
出典元:
Qiitaはじめに2020年11月から学習を開始して、内定をもらえるまでの道のりをこちらの記事でまとめていきます。できる限り皆様に…
作成した人は、応募した全ての企業(面接の段階で辞退あり)で内定を取りました。
これならば、内定とったのもうなずけます。
これよかったな〜と思ったもの
私がこれまで見てきたポートフォリオの中で、これは良かったと思えるものを挙げていきます。
本番デプロイでGitHubやCircleCIを使っている
CircleCIを利用することにより、開発環境から本番環境につくった制作物を効率的にデプロイできる。
その結果、運用を意識していると思う。
実務でも使うことが多いため、できると大変助かります。
API連携がある
APIとの連携。例えば、twitter APIを使ったログイン。
FireBaseも利用する。
それを見た採用担当は、
「おお!ここまでやっているのか」
と思うことが多いようです。
面接官によっては、なぜAPIを使っているのか聞いてくるケースもあるので、答えられるようにしておきましょう。
オリジナルティがある
SNSアプリ、ブログアプリは、ほとんどの応募者が作ってくるので、採用担当からしたら見飽きているのが本音です。
他には、無いようなオリジナリティがあるものが目を惹きます。
オリジナリティがある例の一つが、先ほど取り上げた「100人中1人がやることは?」の例になります。
間違っても、技術書のサンプルコードをそのままポートフォリオにするのはやめましょう。過去にそのような人がいましたが、しょぼいです。
その方は、一流大学卒、有名な企業でそれなりのポジションで働いている方でしたが、ポートフォリオをみただけで、「やる気無し」と判断しました。
AWS、GCPで動かしている
ポートフォリオのインフラにHerokuを利用する方が多いです。
しかし、実務では、AWSやGCPを使うことがほとんどです。
よって、ポートフォリオのインフラに、AWSやGCPを使っていて、WEBサーバーを動かすミドルウェアに(Apache、Nginx)を使っていたら、インフラに対しても勉強しているとおもい更にポイントが高いです。
herokuは、インフラの知識(Apache、Nginx)がなくても動かせることが、わかっているのでAWS,GCPを使っている人よりは見劣りしてしまいます。
常に改善をしている
実際にポートフォリオを公開していて、そのつど改善している人も意外に少ないです。
中には、(恥ずかしがらずに)親や友達に見てもらって改善している方も見掛けます。
そのように改善している方のポートフォリオは、見た目も良いですし、使いやすいものになっています。
だから採用側も「おお!いいね~」となるのです。
これはやめておいたほうが良いもの
今度は、ポートフォリオではやってはいけないものを挙げていきます。
一つでも当てはまると内定が遠ざかってしまうので、あったら直ぐに修正することをオススメします。
スクールの課題を提出
スクールの最終課題をポートフォリオとして提出する人が多い話は、エンジニア界隈では有名な話です。
自社開発会の多くは、テックキャンプの最終課題の内容を知っているため、最終課題をポートフォリオとして提出するのはやめておきましょう。
悩みあり テックキャンプ・転職コースでは、ポートフォリオ制作の時間はあるのかな? 「テックキャンプの受講を考えているけど、ポートフォリオの作成もちゃんとできるのかな?」と疑問に思っていませんか? 実際、ポートフォリ[…]
公開用のサーバーにherokuを利用している
Herokuは、インフラ周りの知識がなくても制作物を公開できます。
手軽にできる分「インフラ系は苦手かも」という印象を持たれてしまうかもしれません。
そして最も問題なのが、Herokuの無料プランを使うことです。
無料プランは、30分以上アクセスが無いとサーバーを停止してしまいます。
停止状態のときにアクセスがあれば起動するのですが、1分くらいかかります。
その結果、採用担当がポートフォリオを確認しようとしら「動かないじゃん」と思って不採用にしてしまうことが多いです。
バグがある
バグがたくさんあるポートフォリオがあります。
たとえば・・・
- ログインができない
- 検索機能使ったら画面が真っ白になって反応しない
このようなバグが有ると、採用後、ちゃんとしたシステムをつくれるのか不安になります。
その結果、即不採用になることがほとんどなので注意しましょう。
ログインするための情報が共有されていない
ログインIDとパスワードがわからないため、内容を見ることができないことがありました。
その結果、不合格にしたことがあります。IDとパスワードは、事前に共有しておきましょう。
もしくはゲスト用のログインを作っておき、ボタン一つでログインできても良いですね。
※「新規登録画面」からID(メールアドレス)とパスワードを登録させるパターンもありますが、採用担当が個人情報をポートフォリオに登録したくないという事情があります。よって、「新規登録画面」はあってもよいが、採用担当が確認できるようにログインIDとパスワードは事前に教えておいたほうが無難です。
作り終わったら、面倒でも動作チェックをしておきましょう!
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まとめ
私がみてきたこれは良いと思ったオリジナルのポートフォリオの一例は以下の通りです。
- スクールで学んでいない技術も取り入れている
- 実際にサービスとして出していて、使ってた人からフィードバックを頂いて改善している
- 何かの問題解決を解決している
受講の大きなメリットは、不明点が、わかったときに「その通り!」と喜んでくれるメンターがいることです!
そして、転職成功したときに「よっしゃー」
と喜んでくれる仲間やメンターがいたらシンプルに感動します。
だから、転職成功までモチベーションが継続するんですね!
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