という不安を持つ人は少なくありません。未経験からエンジニアを目指す中で、この不安は当然のものです。
でも、実際のデータを見ると、その心配は必要ないかもしれません。
テックキャンプの転職実績では:
- SES企業への就職は33.8%程度。つまり、3人に1人しかSESに行っていません
- 自社開発や受託開発の会社が全体の約7割を占めています
- SESを選ぶ場合でも、それはキャリア戦略の一つとして選択できます
プログラミングスクール卒業後の転職は、決してSESだけが選択肢ではありません。
むしろ、あなたの希望や状況に合わせて、様々な可能性が開かれているのです。
この記事では、私自身のSES経験も交えながら、テックキャンプ卒業後の転職の実態と、SESという選択肢の本当のところをお伝えしていきます。
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テックキャンプの転職支援方針
テックキャンプの公式見解では、「SESに対して否定的な印象をお持ちの方には、無理にSES企業を紹介することはありません」と明確に述べています。
また、テックキャンプ公式FAQでも、以下のように回答しています。
Q:SESやブラックな会社にばかり転職を勧められませんか?
A:
特定の契約形態の企業ばかりご紹介するといったことはございません。
また、SESにネガティブな印象を受ける方もいらっしゃいますが、素晴らしいSES企業はたくさんあります。テックキャンプが契約している企業に関しましては、SESに限らず労働環境が劣悪ではないか事前にしっかりと確認をしています※。いわゆるブラックと呼ばれる企業は受講生の皆様に紹介しないように徹底しております。
あくまでもテックキャンプは、受講生の希望やキャリアパスに合わせた転職が実現するようサポートいたします。
しかし職歴や年齢によっては、ご希望に沿った職種への転職が難しいケースもございます(例:求人の母数が少ない自社開発企業の転職など)。そのようなケースの方へは、SESや受託開発の求人をご紹介する比率が高くなる可能性があります。予めご了承ください。
テックキャンプは、各受講生の希望を最優先に、キャリアプランを立てていく方針です。
ただし、市場状況や求人状況によっては、SESという選択肢が提案されることもあります。では、具体的にどんな状況でSESが選択肢として挙がるのでしょうか?
SES転職が提案される3つのケース
1. 自社開発や受託開発会社の紹介先が無い
時期要因や年齢などの理由で、自社開発の求人が少ないことがあります。その場合、SESの求人を紹介されることがありますが、このあと詳しく説明するように、SESにも多くのメリットがあります。
2. 希望する職種とのマッチング
自社開発であっても、あなたの興味がある仕事でないことも。
例えば、WEB系のシステムを希望していても、医療システムなどの業務系しか空きがない場合、WEB系の仕事ができるSESを選択する方が良いかもしれません。
3. 戦略的なSES選択
下記の例は、テックキャンプの卒業生ではないですが、SESの企業に前向きに転職したものです。
SES企業様に内定承諾しました!
1月より働きます💪
未経験の私を採用してくれた会社にいち早く貢献出来るように頑張ります!!そして今回の転職活動で、私を落とした企業が後悔するくらい成長してみせます😤#エンジニア転職 #DMMWEBCAMP
— Kato (@k1997022023) October 28, 2022
様々な業種や技術に触れたい場合、SESは魅力的な選択肢となります。
特にフリーランスを目指す方には、以下の理由でお勧めです:
- 複数の現場で様々な技術が学べる
- フリーランスエンジニアと一緒に働ける(情報収集ができる!)
- 市場の生の情報が得られる
SESの実態:給与と労働環境
給与水準
- 未経験入社:20-28万円が一般的
- スキル習得に応じて昇給の可能性あり
給与については、私自身も最初は決して高くありませんでした。しかし「実務経験を積みながら給料がもらえる」と考えることで、前向きに捉えられました。
3年程度の経験を積めば、高給が期待できる自社開発企業への転職やフリーランスとしての独立も視野に入れることができます。SES企業の採用担当の立場からすると複雑な気持ちですが、これも一つのキャリアパスとして考えることができるでしょう。
労働時間の実態
- 全体の4割:定時退社
- 全体の2割:定時+2時間程度の残業
- 全体の2割:残業多め+休日出勤あり
*注:現場によって大きく異なります
残業については、案件や時期によって大きく変わります。私の経験では、決算期の案件では残業が多かったものの、通常期は定時で帰れることも多かったです。
特に印象的だったのは、お客様先の社員の方々と良好な関係を築けた現場では、効率的な働き方ができ、定時退社が当たり前の環境もありました。
工夫次第で、充実した技術習得と、ワークライフバランスの両立は十分可能です。ただし、これはあなたが積極的に環境改善を求めていく姿勢が重要になってきます。
SESでのキャリア構築戦略
私がSESとして様々な現場を経験して気づいたのは、その環境の多様性が大きな強みになるということです。
ある案件ではJavaを使い、次の案件ではPHPを使う。
そして、それぞれの現場で異なるデータベースやインフラ技術に触れる機会がありました。
特に印象的だったのは、フリーランスのエンジニアとの出会いです。彼らと一緒に働き、情報交換する中で、自分の視野が広がった気がします。
開発スキルの習得
- Java, PHP等の複数言語経験
- データベース技術の習得
- 新たなインフラ知識の獲得
最初は、慣れないことばかりで大変でしたが、いつの間にか慣れていきます。
テスト案件での成長
- テスト自動化スキル
- 品質管理プロセスの理解
- 要件定義の経験(ただ、テストを実施するだけではない!お客さんと要件を決める経験もできる!)
- テストで発生した不具合の修正
フリーランスへの準備
- 様々な現場での人脈的なネットワーク構築
- フリーランスエンジニアからの情報収集
- 多様な技術スタック経験
最初は単純な作業から始まることも多いですが、各現場での経験を積極的に吸収する姿勢があれば、確実にスキルアップできる環境です。特に、フリーランスを目指す方にとって、SESでの経験は将来への貴重な資産となるでしょう。
残業対策と環境改善のコツ
実は私も以前、月末になると毎日終電まで働く現場を経験しました。
決算期の大手システム会社では2ヶ月間、平日は終電まで、土日も出勤が続きました。
ただし、残業代は予想以上に稼げたため、それを次のステップのための資金として前向きに捉えることができました。
一方で、次に移った現場では定時で帰れることも多く、環境は大きく変えられることを学びました。
1. 現場変更の相談
- 営業担当への率直な相談
- 定時で帰れる現場もあることを理解
- 希望する案件への移動を依頼
2. 期間限定の覚悟
「3年したら次のステップに行く」など、期限を決めて働くことで、モチベーションを維持しやすくなります。
まとめ:テックキャンプ卒業後の転職先はSESばかりではない
テックキャンプからSESへの転職は:
- 強制ではない(33.8%という数字が示すように)
- キャリアの通過点として活用可能
- スキル習得の機会として機能する
重要なのは、(エンジニア採用担当を経験した筆者としては複雑ですが)SESを「踏み台」として活用する視点です。
実際、筆者もSESの経験があったから、自社開発の会社に行くことができました。
目標を持って取り組めば、キャリアの幅を広げる機会となります。
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